2010/01/04
この10年、最も因習打破的なアーティストとして話題の的になってきたKANYE WESTとNINE INCH NAILSのTRENT REZNORが、それぞれ新年の休暇中にブログで新たなプロジェクトの計画を明らかにした。
詳しい内容は限られているものの、NINE INCH NAILSの公式サイトnin.com にREZNORはメッセージを寄せ、2009年末に敢行した一連のクラブ・ショーに続くツアーは行わないことを明言する一方、今後数ヶ月はかなり精力的に活動することを断言。次のような文面を記載している。
「このところ、すっかりご無沙汰状態になってしまって申し訳なく思っている。暫くのあいだ何もしない方向で過ごしてきたんだが、それは俺にとってかなりハードなことだった。でも2010年はNINE INCH NAILSの新作に加え、バンド以外のプロジェクトもいろいろと計画しているから楽しみにしていてほしい。いま俺は自己の再発見と改革の段階にあり、これまでに経験したことがないほど不安定な模索状態にある。でもこれこそが、俺に必要なものだと考えている」
REZNORは以前のインタビューで、2008年のEPシリーズ『GHOSTS I』〜『GHOTST IV』の続編を制作すること、そして新たなバンドを結成することをほのめかしていた。また彼は現在、NINE INCHの昨年末のライヴにも何度か登場したシンセ・ポップの草分け的存在GARY NUMANとも仕事をしているそうだ。
一方、“スポットライト中毒”のラッパーKANYE WESTは、VIDEO MUSIC AWARDSの授賞式でTAYLOR SWIFTからマイクを奪って好き勝手なコメントを発して以来その姿を潜めてきた。しかし年明け1/4に長い沈黙を破って自身のブログに投稿を行い、「いま俺は新たな作品のためにスタジオに戻り、ハッピーな時間を過ごしている」と書き記すと共に、自らをバスケット選手のKOBE BRYANTになぞらえ、MAYA ANGELOU、GIL SCOTT HERON、NINA SIMONEといったアーティストたちにも言及するコメントを掲載している。さらに、「今の時代のアーティストや詩人にとって、この瞬間に世の中で何が起こっているかを正確に伝えることは“義務”である」というコメントや、「世の中に溢れる様々な情報から、真実を見極める目を持つべきだ」という真摯なメッセージも寄せている。
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